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- 2026.01.01

- 2026年 年頭のご挨拶

2026年(宝盈集团bbin官网8年)1月1日
2026年 年頭のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。福岡女子大学の学生、教職員、卒業生、教職員OG?OBの皆さま、新しい年をどのようにお迎えでしょうか。
「何がたりなかったんだろう」― 昨年9月の世界陸上(110m障害レース)で村竹ラシッド選手が、レース直後に号泣しながら発した言葉です。メダル獲得にむけて万全の準備で臨んだことを示す選手のこの言葉に、観戦した誰もが心を打たれ、ねぎらいと称賛の気持ちがこみあがるとともに、我が身を振り返る機会ともなりました。今、社会は、技術の進歩と自然環境の変化等のなかで、予測がつかないままに、大きな転換期を迎えようとしています。そのような環境の中で、次世代を支える若者にいかなる教育内容と環境を提供し、ともに学ばねばならないのか。100年の伝統を持つ女子大学として、手探りでも、ラシッド選手のように真剣に考え、立てた予測にむけて準備をしなければなりません。
―女子大学であり続ける
昨年10月に本学で女子大学連盟の総会を開催し、一つの企画として公開シンポジウム「いま、女子大を考える」を持ちました。女子大学の在り方が話題となる社会にむけて、別学教育の意義を明らかにし、女子大学の役割と長所を訴えるものでした。本学はそれに先立ち、2029年度からトランスジェンダー学生の受け入れを公表いたしました。多様性を重んじる包摂社会の実現が求められています。先ずは、大学内から始めなければなりません。実施にむけて二つの部会がすでに立ちあがり、検討が始まっています。在学する学生たちへの啓発活動もこれから本格化いたします。
―未来社会に責任を持つ
大学は知の探究者として「知の専門人材」を育成することに論を俟ちません。しかし同時に、修得した専門知を日々変化する社会に適用する応用実践知をも身に付けねばならないと考えます。未来に責任を持つためにも、大学は、社会の潮流を見定めながら、刷新することを忘れず、教育と研究にむかい、有意な人材を送り出すことが必要です。
具体的には、現在の環境科学科を改組し2027年に二つの新しい学科を開設いたします。一つは、生活者の(なかでも性差分析にもとづく)視点から、理学と家政学を横断的に学ぶ学科、もう一つは、環境にまつわる社会的課題の本質を捉え、その解決を追求する学科です。社会が求めるDXとGX分野の理系女性人材の育成?輩出を意図してのことです。国際教養学科と食?健康学科とともに、グローバルな視野を持ち、卓越したコミュニケーション能力を持ったリーダーとして、デジタル社会での活躍が期待されます。
皆様のご理解とご支援をお願いいたしまして、年頭のご挨拶といたします。